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下肢静脈瘤

下肢静脈瘤レーザー治療

下肢の静脈には血液が重力によって足先へ逆流しないように弁がついています。それらの弁の機能が損なわれ、血液の逆流が起こり、うっ血が生じて血管の拡張や蛇行によりコブができます。
これが下肢静脈瘤です。
症状としては、足のだるさやこむら返り、ひどくなると皮膚炎や皮膚潰瘍などが見られます。

治療方法

従来の外科治療は、原因の静脈を引き抜く手術(ストリッピング術)が主流でした。確実性は高い治療ですが、傷の大きさ、痛み、皮下出血などの問題点があります。

当院では血管内焼灼術が施行可能です。
先端からレーザー光を照射する細い管を膝下の血管から挿入し、原因となる静脈を焼いてつぶすことによって、ストリッピング術と同様の効果を得る治療法です。

従来の手術より傷が少なく、小さいという利点があります。従来型の手術及び血管焼灼術を含め、下肢静脈瘤に対する治療を導入します。治療は日帰り手術を含む外来通院で可能です。
足の血管がボコボコして気にされているようであれば、一度ご相談下さい。

下肢静脈瘤診断の手順

  • 診療

    下肢静脈瘤を治療するには患者様の状態を正しく診断し、その方に一番あった形で治療することが大切になってきます。
    そのために、まずは診察をして患者様の症状や生活習慣をお伺いします。そのうえで患者様に必要であると診断された場合は検査を実施させていただきます。

  • 検査

    検査は超音波(エコー)検査で下肢静脈瘤の詳しい診断をします。
    検査は予約制になりますので患者様には後日検査に来ていただきます。
    場合によっては血液検査やその他の検査も併用して行います。

  • 診断

    患者様の状態が診断されたら、その方に一番適した治療法を提案いたします。
    治療法としては弾性ストッキングによる対症療法、硬化剤注入により静脈瘤をつぶす硬化療法、表在の静脈を除去するストリッピング手術、血管内レーザーによる治療法があげられます。血管内レーザー治療は全ての下肢静脈瘤に対応出来る訳ではありません。
    血液が逆流する源となる部位や血管の太さや走行、合併する他疾患などによって適切な治療法は異なってきます。

    治療方針が決まったらそれぞれの患者様に合わせた治療を行います。
    ストリッピングによる手術や血管内レーザーによる治療を行う患者様は手術日の予約をとっていただき、その後術前検査を行います。

  • 治療

    全ての手術は基本的には日帰り手術になります。
    治療後は弾性包帯を翌日まで装着していただき、包帯を外した日からはしばらくの間、弾性ストッキングを着用していだきます。
    血管内レーザー治療を行われた患者様は治療して3日後までに超音波(エコー)検査で治療後の状態を確認します。
    詳しくは診察時にお尋ねください。